近年、耐震性能が高い住宅が増えています。十分な耐震性能を有している住宅であれば、大きな地震が来ても”住宅倒壊”に至ることはありません。

ただし、それは”安定的な地盤”に建てられていることが条件となるもの。

不安定な地盤(弱い地盤)に建てられている住宅の場合は、住宅倒壊に至らなくとも「家が傾く」「地盤沈下を起こす」可能性があるからです。

そんな「地震と家の傾き」「家の傾きを直すことの重要性」に関して、お話したいと思います。

地震による家の傾きを直しておきましょう!

私は20年以上、建築士の仕事及び地震災害ボランティア活動(主に住宅安全診断など)を通じて、地震災害と向き合ってきています。

近年では、大きな揺れ(震度6弱以上)に見舞われても、住宅倒壊に至ってしまうケースは少なくなっています。

ただし、一度の”揺れ”には耐えられたとしても、何かしらの影響(損傷など)は残るもの。再び、大き目の揺れに遭遇したときには、住宅倒壊に至ってしまう可能性があることは、念頭にしておきたい要素です。

住宅の「耐震性能」の変遷

20年前と現在との比較にて、大きな変化があったのが「住宅の耐震性能」です。

過去二度ほど法的な”耐震基準”の見直しが行われています。(1981年と2000年)

単純な目安としては、住宅が建てられた年が「~1981年」「1982年~2000年」「2001年~」のいずれかによって、耐震性能が大きく異なっているのです。

「2001年以降に建てられた住宅」と「2000年以前に建てられた住宅」では、耐震性能に差があるものと認識しておいていただければと思います。

立地環境(地盤・周辺環境)の悪い住宅の増加。

地盤の液状化

住宅の耐震性能は高くなっているのにも関わらず、近年、各種自然災害による住宅被害(浸水、土砂崩れ、住宅損傷)が多く発生しています。

その理由は明らかで。

立地環境(地盤、周辺環境)の悪い場所に住宅が沢山建てられるようになっているからなんですね。

  • 自然災害リスクの高い立地に住宅が建てられている

のです。

そのことが、様々な住宅被害に繋がっています。そんな中「地震による被害」に絞って考えてみると課題として浮かび上がってくるのが

*家の傾き

なのです。

家の傾きが及ぼす悪影響とは!?健康被害と倒壊リスクの拡大

家の傾きによる健康被害

大き目の地震によって生じた”家の傾き”を放置しておくことはとても危険なことです。”家の傾き”は主に下記2つの悪影響を生じさせる要因となるからです。

  • 次の大き目の揺れによる住宅の倒壊
  • めまい・頭痛などの健康被害

1)住宅倒壊リスクの拡大

住宅の耐震性能は、基本的に”時間経過”と共に耐震性能が減衰していきます(経年劣化)。日本は、地震がとても多い国。特に関東地方などは、ほぼ毎日地震活動が発生している状況です。

住宅は、日々何かしらの”振動”の影響を受けているもの。必然的に住宅の耐震性能は劣化していくこととなります。

特に、大き目の揺れによって”家の傾き”が生じた場合には要注意。

家の荷重バランスが乱れていることに繋がる要素であり、次に大き目の揺れに遭遇した時には、住宅倒壊を招くリスクが高まります。

2)めまい・頭痛などの健康被害

”家の傾き”の影響として、もうひとつ注意が必要なのが健康への影響(健康被害)です。

病院などにて検査をしても、具体的な疾病などは見つからず・・。でも、家にいると、頻繁にめまいや頭痛などの体調不良を感じてしまうといった場合に、疑ってほしいのが”家の傾き”です。

人の感覚は、思いの他繊細なもの。意識することは出来なくとも、家の傾きを五感で感じ取ることができるものなんですよね。

その時の平衡感覚の違和感がめまいなどの体調不良をもたらすことが知られています。

家の傾きを調べる方法と傾きの許容範囲

まずは、ご自身で”家の傾き”を調べる方法(傾きがある可能性を見出す方法)をご紹介しておきたいと思います。

下記に示した要素が複数思い当たる場合は、”家の傾き”が存在してる可能性があるものと考え、後ほどご紹介する「専門的な調査」を検討してみていただけれはど思います。

※家の傾きの可能性を示す要素
・ビー玉など丸いものが転がる
・ドアが勝手に開いたり、閉まったりする
・ドアや窓に隙間があり。
・水回りの排水が悪くなったと感じている
・床の軋み音が激しくなった
・内壁及び外壁にひび割れがある
・家にいると「めまい・吐き気・頭痛」などの症状が現れる
・ドア、窓がちゃんと閉まらない
・サッシュの鍵(クレセント)がかかりにくくなった

専門家による住宅調査(家の傾き)の活用

本格的に、「問題のある家の傾きの有無」を調べるためには、専門家による住宅調査を活用することとなります。

具体的な調査方法は「レーザー水準器」を使用して、床・壁の傾き有無を確認する方法となります。

体への影響を与える”床の傾き”として「6/1000以上の勾配」がひとつの目安となります。

その上で、「家が傾いている」のか「床が経年劣化などにより傾斜しているのか」を見極めることに。

”家の傾き”が確認された場合には、次のステップとして家の傾き(地盤沈下など)を修繕することを検討することとなります。

”家の傾き”の調査は、通常、住宅インスペクター(住宅診断士)へ依頼することとなります。

私も、一級建築士&住宅インスペクターとして活動しており、こちらのHP(既存住宅診断)に記している内容にて、既存住宅診断(部分的な簡易診断も含む)を業務として行っています。

お近くの住宅インスペクター(一級建築士の資格を有している方が理想的です。)へ”家の傾き調査”を依頼してみていただければと思います。

ただ、家の傾きが明らかだったり、可能性が高いと感じる時には、こちらのような「家の傾き・地盤沈下を修理する専門業者(レフトハウジングなど)」に調査依頼をするのがおすすめです。

2011年の東北太平洋沖地震(M9)の時には、浦安などの湾岸エリアにて、広範囲の地盤沈下&住宅の傾きが発生しました。

その時、私も住宅調査に携わりましたが、家の傾きが明らかで、傾き修繕の依頼先として厳選したのが、こちらのレフトハウジングでした。

住宅診断を生業としている私が言うのも、何なのですが(笑)

レフトハウジングなら、「家の傾き調査及び修繕見積提示」までは、無料で行ってくれるのです。

家の傾きを修繕することを念頭にしているのであれば、住宅インスペクターに調査を依頼するよりも、最初からレフトハウジングに調査依頼した方が、お得&効率的です。

家の傾きを直すための2種類の工法

ちなみに、現在では、住宅の傾き(地盤沈下)を手軽&本格的に修繕することが可能な工法が開発されています。

現在、住宅の傾きを直すための後方には下記の2種類があります。(ご参考までに。)

家の傾き・地盤沈下の修理費用の目安は!?

私の経験(業務経験)を踏まえて考えると、あくまでも目安ではありますが、一般的な戸建てにて全体的な傾き修正あれば、200万円~350万円が目安となります。

部分的な傾き修繕の場合は、当然上記金額よりも安い費用となります。

家の傾き修理に必要な工事期間の目安

家の傾き修繕に必要な工事期間に関しても、経験を踏まえて言うと、2週間~3週間程度となるかと思います。(平時)

ただし、大規模な震災時には、急激な需要増があるため、実際に工事着手に至るまでに、一ヶ月以上の時間を要するケースがあることは認識しておいていただければと思います。

まとめ

”家の傾き”は、住宅の耐震性能を大きく損なう要因となるとともに、健康被害を生じさせる要素となることを、ぜひ、認識しておいていただければと思います。

傾いている家は、次の地震で倒壊を含む大きな損害を受ける可能性がありますので、気になる場合は、住宅調査(家の傾き状況の確認)だけでもしておきましょう。

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