【建築士厳選】家具転倒防止アイテムBEST1
地震被害を無くすために、一番大切な対策要素となるのが「家具の転倒防止」です。
今回は、そんな「家具の転倒防止対策」に関して、お話してみたいと思います。
目次
家具の転倒防止対策を行っていますか?
建築士としての仕事柄、様々な住宅を拝見してきていますが・・。
「家具の転倒防止対策」を行っていないご家庭がまだまだ多々存在していることに、少々驚いてしまいます。(汗)
どんなに耐震性の高い住宅やマンションに住んでいたとしても、家具の転倒防止対策をしていなければ、大規模地震に遭遇した時に、「命を失ってしまう」可能性があることに。
逆に言えば、耐震性の基準を満たした住宅にて、しっかりと”家具の転倒防止対策”を行っていれば、地震による大きな被害(命を失う)は、避けることができます。
地震対策として、「家具の転倒防止対策」は必要不可欠なもの。
少なくとも
*高さ1.5m以上(できれば、1.2m以上)
の家具があるなら、かならず転倒防止対策を施すように心がけていただければと思います。
私おすすめの家具転倒防止アイテム【2選】
一般的に”家具の転倒防止”というと、家具上に設置する”つっぱり棒タイプのアイテム”を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
上記のような商品ですね。
しかし、実はこのタイプは、少々設置に難があるのです。
多くの住宅にて、「天井の強度が低かったり」「天井の剛性が低い」傾向があるから。
天井がたわんでしまうと、地震時に突っ張り棒タイプのアイテムだと、外れてしまうケースがあるのです。
接地のバランスなども、しっかり整える必要があることから、実用性に欠けてしまう側面があるんですね。
実際、過去の大地震時に、上記の家具転倒防止を使用していたのにも関わらず、家具が転倒してしまった・・というケースが見られています。
そこで
様々な家具転倒防止アイテムが販売されている中。
実証実験結果なども踏まえ、私(建築士&地震対策研究家)がおすすめできるBEST1アイテムをご紹介したいと思います。
性質上
●一般的な家具
●冷蔵庫
では、それぞれに適したアイテムが存在しています。
「家具」と「冷蔵庫」に対して、私が最適と考えている転倒防止アイテムBEST1をご紹介したいと思います。
「家具」の転倒防止対策グッズ:サンワサプライ 耐震ストッパー「QL-78」
まず、”家具用”として、現在、最も効果的なアイテムとなるのが、こちらのサンワサプライ 耐震ストッパー「QL-78」です。
”L字型”をした転倒防止アイテムで、家具を背面の壁に接着することによって、転倒防止する商品となっています。
一般的な住宅にて、”天井”と比較して”壁”のほうが強度が高く作られており、たわむこともありません。
耐震ストッパー「QL-78」は、両面接着テープで貼り付けるだけの簡単接地が可能なんですね。
上記写真のように、家具上面と背面の壁に設置するのを基本に。
上写真のように、家具の横(上方)に設置してもOKです。
状況に応じて、設置できるのも利点のひとつとなります。
これだけで、「震度7」の揺れにも耐えることができる優れもの。実証実験の様子や設置方法などを記した動画(こちら)もありますので、ご参考にしていただければと思います。
ちなみに、強度の高い接着ながら、壁クロスを痛めることなく、剥がす事ができる優れものなんです。
ゆえに、賃貸住宅などでも、手軽に活用できるアイテムとなります。
「冷蔵庫」の転倒防止対策グッズ: サンワダイレクト 冷蔵庫 地震対策ストッパー
一般的な”家具”と比較して、”冷蔵庫”は「重さ」が課題となります。地震時に、最大の凶器となりうるのが冷蔵庫なんですよね。
そんな冷蔵庫の転倒防止対策に最もおすすめなのが、こちらのサンワダイレクト 冷蔵庫 地震対策ストッパーです。
最大の特徴が”伸縮性”があることです。
地震の”揺れ”に対して、この地震対策ストッパーが伸縮することで、揺れの力を上手く吸収してくれる・・・そんな仕組みを持っているのです。
こちらも、設置は背面の「壁」に対して、行うもの。
冷蔵庫の使用状況に合わせて、設置方法を変えることが可能となっています。
上記写真のように「2か所」で十分な効力を発揮しますが。
私的には、さらに「冷蔵庫の横面(両サイド)の低い位置」に2か所、地震対策ストッパーを追加しておくことをおすすめしています。
上部だけの設置の場合、冷蔵庫の下側がスベって傾くことがあるから。下部にも設置しておけば、冷蔵庫の傾きも防止することができますので。
ちなみに、こちらのアイテムは「震度6強」にて、耐えられるアイテムとなっています。