【避難の考え方】「洪水」に対する避難方法&注意点とは?

災害対策・防災情報

洪水被害

湖や池。多くの河川が存在し、四方を海で囲われている日本は、「洪水・浸水」が発生しやすい環境と言えます。

台風や大雨。高潮や津波など様々な要因にて発生する「洪水」に対する注意点や具体的な避難方法などに関してお話してみたいと思います。

「洪水」に対する避難方法と注意点

私たちが生活している日本列島は、四周を海(水)で囲まれた島国です。

と・・同時に、水資源が豊かで、日本列島のいたるところに、川が流れ、大小さまざまな湖や池などが多数存在しています。

それがゆえに、海洋からは“津波”や“高潮”による「洪水(水害)」が繰り返し発生。そして台風や豪雨によって、「河川の増水・決壊(洪水)」「排水機能不足による洪水」が度々もたらされています。

*洪水という自然現象

を特別視してしまうのではなく、もっと身近な出来事して、認識しておくことが必要なんですね。

特徴が異なる“2種類の洪水”

「洪水」は、その特徴の違いから

*津波・高潮による洪水
*台風・豪雨による洪水

の2種類に分類することができます。

同じ“洪水”であっても、避難方法や注意点なども異なりますので、それぞれ分けてお話してみたいと思います。

津波・高潮による「洪水」の注意点&避難方法

津波%高潮

“津波”は主にプレート境界型の大地震に伴って発生。“高潮”は主に台風の影響にて発生する自然現象となっています。

いずれも、海面高さが急上昇。陸地(街・都市)が海水に飲み込まれるのが津波・高潮の特徴となります。

実際、「津波」に関しては、2011年3月の東北太平洋沖地震時に大規模津波がまだまだ記憶に新しいところに。当時、津波の最高高さとして「37.9m」が観測されています。

また、「高潮」に関しても、2018年9月に発生した台風21号の影響にて、“大阪湾”にて高潮が発生。関西国際空港が浸水(洪水)することで、数日間にわたって閉鎖など大きな被害がありました。

津波・高潮は、けして特別な出来事ではないということです。

「津波・高潮」にて、唯一無二の注意点となるのが

*とにかく、少しでも「早く」そして海・河川から少しでも「遠く」「高い」場所に避難する

ということです。

そのために、必要不可欠な避難要素となるのが、「避難計画の事前準備」です。

具体的には、各自治体にて作成している「津波・高潮のハザードマップ」を参考に、自分の行動範囲(主には自宅と職場)において、ハザードマップに記されている「想定津波高さ」よりも、“高い場所(建物、丘、山、台地など)”を見つけましょう。

※参考:国土交通省 重ねるハザードマップ

その上で、基本は車などを使用しないことを前提に、もっとも早く行くことができる場所を「避難場所」としてピックアップしておくのです。

その時に注意したいのが

・避難場所は、一か所ではなく、複数の候補地を選ぶ
・ハザードマップの想定津波高さを超える津波に対応できる場所を選ぶ

ということ。

特に、小さな子供のいるご家庭では、子供たちを抱えて(一緒に)避難でき得る複数の避難場所&避難ルートを見つけておくことが大切です。

避難時の注意ポイント

「津波・高潮」に関する避難時の注意ポイントとして、忘れないようにしていただきたい2つの要素が下記です。

・「海」だけでなく、「川」からも離れたルートにて避難をすること
・一度避難したら、「津波警報・注意報」が解除されるまで、絶対に戻らない(自宅など)こと

特に“津波”は数時間にわたって、繰り返し何度も訪れてくるもの。実際に、東北太平洋沖地震の時も、「函館」などでは、第一波よりも、7時間後の津波の方が大きな津波が観測されています。

台風・豪雨による「洪水」の注意点&避難方法

台風&豪雨

「台風・豪雨」に伴う洪水に対して、2種類の避難方法が存在しています。それが・・。

・水平避難
・垂直避難

です。

台風・豪雨の「洪水」に対する水平避難とは!?

“洪水”の可能性が高まったときに、自宅などから離れた、洪水の危険性のない場所(避難所など)・地域へ避難する方法を「水平避難」と呼びます。

ここで注意ポイントはなるのが

*水平避難は、浸水・洪水が発生する前に行う避難方法

ということ。

危険な台風が目前に迫ってきたとき、大雨に伴い河川が危険水域に達する状況となったときに、各自治体から避難指示・避難警報が発せられます。

少なくとも「警戒レベル4」が通達されたときには、水平避難を実行するように心がけていただければと思います。

「警戒レベル」とは?(気象庁HP)

台風・豪雨の「洪水」に対する水直避難とは!?

すでに、豪雨によって「道路の冠水」が発生、河川の決壊などにより「洪水・浸水」が生じている状況下にて、行うのが「垂直避難」です。

「水平避難」を行うのには、すでに大きなリスクが存在している状況。

洪水や浸水から身を守るために、「住宅の二階」など上階へと避難する方法が「垂直避難」となります。

垂直避難を行う時には、数時間~数日間といった長き時間をその場で危機回避するとともに過ごす必要があります。

その上で、「洪水・浸水」がおさまることを待つか、もしくは「救助」が来ることを待つこととなります。

ゆえに、大切な要素となるのが

*最低限、数日間は“上階”にて過ごせる準備を整えておく

ということです。

基本的に、洪水・浸水被害が発生すると、上下水道が使用できなくなります。

最低限の準備として、「給水」「排水」ともに使用できないことを前提に、上階(二階など)にて

・飲料水の確保
・トイレ機能の確保(簡易トイレや非常時対応グッズの準備)
・情報手段の確保(携帯電話、ラジオなど)

は整えておくようにしておきたいものです。

洪水・浸水発生時にどうしても水平避難が必要となったとき

浸水時の避難

原則、洪水・浸水が発生しているときには、屋外への水平避難は避けなければいけません。

しかし、家屋の倒壊リスクの高まりなど、洪水・浸水している状況下にて、屋外へ避難(水平避難)をしなければいけなくなったときに、厳守すべき注意要素が下記となります。

・あまり道路の両端側は歩かないようにする(側溝などの危険があるため)

・必ず、杖替りとなる長い棒状のもの(傘など)を持参。冠水部を歩くときは、足元の安全を棒状のものにて、確かめながら避難する(マンホールなどが、落とし穴のように解放されている可能性があるため)

・浸水深さが「膝丈を超える」場合は、水平避難はあきらめること(水死のリスクが高いため) ・長靴などは厳禁。なるべく靴底の厚みがある紐で結べるシューズ(スニーカーなど)をはいて避難をする。(長靴を履くと、水流に流されてしまうリスクが高まるため)

まとめ

近年は大規模な洪水・浸水被害(水害)が発生しています。中には、大きな河川などがなくとも、一般的な住宅街で、局所的な豪雨などにて水害が発生するケースも存在。

線状降水帯・局地的豪雨などが増加する中、洪水・浸水リスクも多様化していることを念頭に、各自で洪水・浸水対策(防災準備)をしっかり行っておくことが必要不可欠となってきています。