近年、南海地震・東南海地震に関する情報が増加するとともに、南海沖地震を過剰に意識する方も増えています。

しかし、「南海地震」「東南海地震」を特別視することは、健全な防災意識を歪めてしまうことに。

「南海地震」を特別視しないこと

先日、「日向灘(宮崎県沖)M6.3」という中規模地震が発生いたしました。宮崎県内で「震度5弱」の揺れを観測しています。

まあ、”震度5弱”というと、しっかりとした揺れを感じる地震ではありますが・・・日本において”震度5弱”の揺れは、「大きな被害」を生じさせるものではありません。

単なる中規模地震ということです。

しかし

毎度のことではありますが、世の中では、すぐに

*大規模地震に繋がる予兆では?

といった情報が氾濫することとなります。

特に近年、目立った傾向を示しているのが

*西日本で中規模地震が発生するとすぐに「南海沖地震」が近いのでは。

*南海地震に要注意!

といった情報が拡散することとなります。

今回の「日向灘 M6.3」の発生に伴っても、早々に「南海地震に注意」といった情報がSNSなどを中心に拡散することに。(苦笑)

まあ、実名は控えますが・・大学教授などの権威性を有する方からの「南海地震の可能性」「南海地震の予兆かも」などといった情報も多数発信されていますので

そのように情報に触れた一般の方が南海地震を心配してしまうことも致し方がない側面はありそうなんですけどね。

地震活動の実態を理解しておきましょう

まずは、日本における地震活動の実態を知っておいていただければと思います。

地震に関して、不安を感じてしまう一番の理由は「地震の実態」「地震活動の現状」を理解していないことだと考えています。

こちらの記事:何故地震を怖いと思ってしまうのか?でも書いているように、”恐怖心”というのは、自分が理解できていないことに対しても生じやすい感情なんですよね。

ですから

*南海沖地震が気になって仕方がない

という方は、地震の実態を理解することで、余計な恐怖心がなくなっていくものと思っています。

日本において、「地震」という自然現象は、日常的に発生しているもの。

具体例として、文頭に

*2019年に発生(5月時点)「震度4以上」を観測した地震活動

を取り上げてみました。

もうすでに、「17回」もの地震(震度4以上)が発生しています。一か月あたり「3.4回」発生していることとなります。

先日の「日向灘 6.3」を含めて、「M6以上」の地震も、すでに「3回」観測されています。

しかし、現時点で大規模地震(M7以上)は、まだ発生していません。

*日本にて、M6クラスの地震は、特別なものではない

ということです。

さらに、”M6クラスの地震”が発生したからといって、その後に大規模地震が発生するというわけでもないことがわかっていただけるかと思います。

東日本と西日本にて地震に対する意識差が存在?

これは昭和の時代から、感じていることなのですが・・・。

どうも、「東日本エリア」と「西日本エリア」で地震に対する意識差といいますか、感覚差があるように感じています。

規模の大きな地震というと、やはり「プレート境界型地震」が対象となりますが、プレート境界型地震は

・太平洋プレート関連
・フィリピン海プレート関連

大きく分けると上記二つに区分されることができます。

2011年3月に発生した、観測史上日本最大の規模となった「東北太平洋沖地震 M9」は、太平洋プレート関連のプレート境界型地震となります。

対して、昔から度々話題となっている

・東海地震
・東南海地震
・南海地震

は、フィリピン海プレート関連のプレート境界型地震となります。

この2つを比べてみるとわかるのですが。

そもそも「東北太平洋沖地震」が発生するまでは、ほとんど取り上げられることがなかったといいますか・・社会的に過剰な取り上げられ方がされるようなことはありませんでした。

これは、今でも同じで「太平洋プレート関連の大規模地震」に関しては、あまり特別視されていないんですね。

どちらかというと

*太平洋プレートな関連した大規模地震はいつでも発生する可能性があるもの

と多くの人に意識されているものと感じています。

対して、フィリピン海プレートに関連した「東海地震」「東南海地震」「南海地震」は、まったく予兆などもないのに・・。

過剰に取り上げられるケースが多いんですよね。

この差がなにからくるのか・・。

結論といえるのが

*東日本では、圧倒的に”地震”に対する慣れと理解がある

ことだと思っています。

西日本と比較して、東日本は、圧倒的に日々地震が多く発生していることが、地震に対する慣れを生み出すとともに、地震に対する理解に繋がっているのだと感じています。

地震に対する考え方には、2つの思考法が存在。

防災の観点から考えると、まず基本となるのが

*自分が住んでいる地域に影響を与える地震活動を把握。対象を絞って備えておく。

ことです。

南海沖周辺でのプレート境界型地震の規模がとても大きかったとしても、「新潟県に住む人」にとっては、防災対象外の地震となるもの。

防災の基本は、自分が住んでいるエリアの自然特性を理解しておくこと。そして、そこに影響を与える可能性がある自然現象(地震、噴火など)に備えておくことです。

そういう意味では、「南海地震」の直接的な影響を受けるエリアに住んでいる人にとって、「南海地震」のことを知っておくこと、意識しておくことは大切な要素となります。

ただ、南海地震だけを特別視してしまうのは、好ましくないこと。あくまでも、注意対象の地震の一つとして考えておくことが必要です。

そのうえで、具体的な「地震に対する意識・備え方」には、二つの思考法があります。

ひとつが

*大きな地震はいつでも発生してくる可能性があるものと考えたうえで、被害を生じさせないための対策をすべて行っておく

という考え方。

地震は、突発的に起きる自然現象。”逃げること”を必要としませんので、被害を生じさせないための対策をすべて講じておけば、地震の影響を受けずに済むものです。

少なくとも

・安全な土地環境に住む(地盤の良い土地、土砂崩れのない環境など)
・耐震性の高い家に住む
・家具転倒防止など室内の環境整える

ことは、必須要素となります。

上記のすべてが整えられていない場合には

二つ目の考え方

*天気予報と同様に日々の地震活動情報を把握しておく。目立った地震が発生した場合には、その影響の有無など知っておく。(想定情報)

ことです。

何か目立った、地震が発生したときのみ、情報を収集するのではなく、毎日の地震活動動向を知っておくことがポイントに。

”流れ”を知っているかどうかが、日々の行動に大きな違いを生み出すからです。(パニックにならない、冷静な対応ができるなど)

ちなみに、そんな日々の地震情報を知っていただければと私が平日毎日発信しているのが、「地震活動情報&地震予測(メルマガ)」です。

最も、効果的でおすすめなのは前者の考え方。

ただ、現実的には、平野が少ない日本にて安全性の高い「土地環境」、耐震性の高い「住宅」に住んでいるといえる方は、思いのほか少なく。

残念ながら初歩的な「家具の転倒防止」などを完ぺきに対応している家庭も案外少ないのが実情なんですよね。

地震の被害は、「人の心がけ次第」で防げるもの(防げる範囲が多いもの)。

フェイク情報や曖昧な噂話に振り回されることなく、まずは、自分自身で対応できる対策をしっかりと整えるように心がけていだたければと思います。

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