9月1日は、防災の日ですね。防災意識の向上・再確認の意味を込めて、各地で防災訓練など様々な行事が行われます。

この日が”防災の日”と位置付けられたのは、「1923年9月1日に発生した関東地震」の教訓を忘れないようにするためという意味もありそうです。

地震活動の実態を理解しておくことも大切な防災要素に。

地震活動大規模地震などが発生した時、被害を生じさせないための重要な要素となるのが「パニックを起こさない」ということです。

もちろん、地震が発生している最中に、怖さを感じるのは仕方がないこと。重要なのは、日常的に「大規模地震の発生の可能性はあるものだ」と、まずは理解していること。

そして、なんといっても、地震発生後は「落ち着いて行動すること」「適切な状況判断をすること」が被害を生じさせないためのポイントとなるものです。

地震活動への意識ひとつで、被害の有無も大きく変わるものです。

普段から「大規模地震の発生の可能性」をしっかりと認識しているかどうかによっても、実際に、大規模地震が発生した時の被害状況に大きな差が出るものなんですよね。

建物の耐震性が向上してからの状況を検証すると、そんなちょっとした意識の違いが被害の有無に影響を与えているように感じられるのです。

「東北太平洋沖地震 M9」を除いて(この時の被害は、大津波によるものが大半と推測されるため)、近年の地震発生と被害状況を検証してみると

*普段、地震がわりと多く発生している地域(関東周辺・東北太平洋側など)で大き目規模の地震が発生しても、あまり被害が生じていないのに対して。あまり地震発生が少ない地域で、大規模地震が発生したときの方が、被害が生じやすい

という傾向が見て取れます。

地震の少ない地域においては、”M6規模の地震”が発生した時でも、少なからず被害が生じているケースがありますからね。

これは、やはり”地震活動に対する意識(耐性)”が影響しているものと思えるのです。

まあ、結局は、この意識の違いが地震発生後の行動の違いとして表れてくるのかもしれません。地震への意識を有してることが、”地震への耐性”に結びつき、そのことが先ほど記した地震発生後の行動の違い(落ち着いた行動がとれる。適切な判断が出来る)に表れてくるのではないでしょうか。

地震活動の実態把握。近年の大地震履歴を見てみましょう。

”地震活動に対する意識”を安定的にするためには、地震活動の実態を理解しておくことがとても大切な要素となるものです。

そんな地震活動の実態の一要素として、ここでは、近年の大地震履歴を確認してみたいと思います。

先日も、下記記事にて

地震は恐れるべき現象なのか?!実際のデータで検証してみましょう!

地震活動の姿を認識できるひとつの情報(地震活動と被害状況)を確認してみました。今回は、過去の大規模地震を単純にピックアップしてみたいと思います。

1)2010年以降の大規模地震(M7以上)の発生履歴。

まずは、近年・・2010年以降にどの程度、大規模地震(M7以上)が発生しているのかを確認してみたいと思います。

2010年2月27日 沖縄本島近海地震 M7.2
2010年11月30日 小笠原諸島西方沖地震 M7.1
2010年12月22日 父島近海地震 M7.82011年3月9日 三陸沖地震 M7.32011年3月11日 東北太平洋沖地震 M9
2011年3月11日 岩手県沖地震 M7.4
2011年3月11日 茨城県沖地震 M7.6
2011年3月11日 三陸沖地震 M7.5
2011年4月7日 宮城県沖地震 M7.2
2011年4月11日 福島県浜通り地震 M7
2011年7月10日 三陸沖地震 M7.3
2011年11月8日 沖縄本島北西沖地震 M7                      2012年1月1日 鳥島近海地震 M7

2012年12月7日 三陸沖地震 M7.32013年10月26日 福島県沖地震 M7.1

2014年7月12日 福島県沖地震 M7

2015年5月30日 小笠原諸島西方沖地震 M8.1
2015年11月14日 薩摩半島西方沖地震 M7.1

2016年4月16日 熊本地震 M7.3
2016年11月22日 福島県沖地震 M7.4

2010年から現在までに、M7以上の地震をヒックアップしてものが上記となります。大規模地震といっても、中には、ほとんど”揺れ”を観測していないものも含まれており、大半があまり目立った被害は生じていない地震活動となっています。

日本という国は、地震大国。それであるがゆえに、生活・文化的にも、地震に対する耐性が育まれてきているんですよね。

履歴を見ると特筆できるのが、やはり”2011年”です。2011年3月11日 に発生した東北太平洋沖地震 M9の影響はとても大きく、同日に3つもの大規模な地震活動が誘発されています。

まあ、この2011年は特別な年と理解したとすると、概ね、毎年「1回・2回」程度、大規模地震が発生していることがわかります。近年では、大規模地震もわりと身近な出来事となっていることがわかります。

ただ、今年2017年は、現時点まで、大規模地震の発生はありません。単純に考えると、これから秋・冬の季節(9月~12月)に、一回くらいは大規模地震(M7以上)が発生してくるものと考えておいて方が良いのかもしれませんね。

2)「9月」という月に発生した大規模地震の履歴を確認。

あまり、意味は無いかもしれませんが、”9月”という月に発生した過去の大規模地震をピックアップしてみました。それが下記です。

1918年9月8日 択捉島沖地震 M8
1923年9月1日 関東地震 M7.9+M7.2+M7.3
1923年9月2日 千葉県南東沖地震 M7.3
1943年9月10日 鳥取地震 M7.2
1947年9月27日 与那国島近海地震 M7.4                      2003年9月26日 十勝沖地震 M8
2004年9月5日 紀伊半島南東沖地震 M7.1+M7.4
2008年9月11日 十勝沖地震 M7.1

私の感想としては、「わりと9月に発生する大地震は少ないんだなぁ」と感じています。

だからといって、自然現象が相手ですから。9月に大規模地震が発生しにくいという意味を示すものとはなりません。まあ、なんとなく、「大地震発生の流れ」を掴めるかな・・程度に理解しておきたいと思います。